少年兵の青春記録 生きるも死ぬも
少年兵の青春記録 生きるも死ぬも [海軍飛行予科練習生からキリストの弟子に] 財津正彌 〔著〕 佐藤 優 氏 推薦 「神と日本と同胞を愛する財津正彌氏の真心に感動した」 敗戦から64年――元予科練少年兵が真実を綴る渾身の1冊 《 ミルトスのノンフィクション「人間記録」シリーズの新刊 》 ★日本図書館協会 選定図書★ 戦時下に青春時代を迎えた著者は、15歳で憧れの「七つボタン」海軍飛行予科練習生に。そこでは厳しい現実が待ちかまえていた。 少年は苦難に涙しつつ、その軍隊をどのようにくぐり抜け、戦後の生き方を見いだしたのか。 「時代」と「人間」を克明にえがく記録は、歴史的な価値がある。また真実な魂の告白は、誰の胸をも打ち、現代の若者を激励する。 戦前の家族の姿、特に両親、学校の先生、海軍の教員、戦後信仰に導いた青年牧師など、人間を真実に見つめ描くドラマで、今の時代にも感動をもって面白く読める文学と言える。 著者のことば 「本書を、混沌とした現代社会において伸るか反るかの闘いを強いられている若者たちへ、また今の日本の現状を憂えている人々に捧ぐ」 同著者の続編ノンフィクション『キリストの火に 手島郁郎とその弟子たち』も好評発売中です。 ――目次―― 序章 花飾りした大艦隊 第一章 歯車は回った 第二章 七つボタンの世界 第三章 人間まる見えの教育陣 第四章 上海の空の下で 第五章 決戦の祖国へ 第六章 新生への階梯 第七章 生きるも死ぬも あとがき 《著者略歴》 ざいつ まさや 昭和03年(1928年)1月、宮崎県串間市鹿谷に生まれる。 昭和15年、宮崎県立飫肥中学校に入学。 昭和16年、翌年鹿児島県立志布志中学校に転校。 昭和18年8月、海軍甲種飛行予科練習生として鹿児島航空隊入隊。 昭和19年4月、上海海軍航空隊に移動。 昭和19年、嬉野海軍病院に後送入院。 昭和20年12月、志布志中学校に復学。 昭和23年4月、同志社大学予科に入学。 昭和28年3月、同志社大学神学部卒業。 昭和30年、同大学院神学研究科修了。 同年4月より、日本キリスト教団の教職として各地教会で伝道に当たる。 現在、佐賀県唐津市に在住。