マスコット ナチス突撃兵になったユダヤ少年の物語
マスコット ナチス突撃兵になったユダヤ少年の物語 マーク・カーゼム 〔著〕 宮崎勝治・栄美子 〔訳〕 ★日本図書館協会 選定図書★ 第2次世界大戦中の衝撃的な実話!――類書のない特異さと面白さ 5歳のユダヤ人の少年は、出生の秘密を隠してどうして生き延びることができたのか。原著 "THE MASCOT" 2007年発刊後、欧米で話題騒然の書となる。さながら推理小説のようなノンフィクションの物語。 ――あらすじ―― 幼い主人公は虐殺を逃れてひとり森をさまよって、ある日、軍隊に捕らえられる。殺される代わりに、兵士らのマスコットとされる。 バルト3国のラトビアはドイツの支配下にあった。少年兵は新聞にも映画にも出て、ナチスの宣伝に利用された。しかし、大人になって記憶はあいまいだ。自分は誰なのか? 50年後にこの秘密を息子に知らせ、父子で過去の謎解きに向かう。ついに、母親と弟の殺された現場に立った。そこで自分の本名を発見する――。 ――目次―― 著者のノート 主要な登場人物 地図 ベラルーシ地図 第一部 謎の二つの言葉 第01章 僕は何も知らなかった 第02章 出 血 第03章 地鳴り 第04章 訊 問 第05章 殺 戮 第06章 ジェーニス家 第07章 ヴォルホフ沼地 第08章 チョコレートの兵隊 第09章 ある判断 第10章 ビデオテープ 第11章 漂 流 第12章 オックスフォード 第13章 女学生エリ 第二部 空白の地図 第14章 再び郷里へ 第15章 リガからの脱出 第16章 自由へ 第17章 宣誓供述書 第18章 追いつめられて 第19章 ストックホルム 第20章 恐 れ 第21章 アリス 第22章 手 紙 第23章 夜ごとの悪夢 第24章 電 報 第三部 五〇年後の旅 第25章 写 真 第26章 コイダノフ 第27章 父の生家 第28章 ソロモンとヴォロージャ 第29章 リ ガ 第30章 カルニカヴァ 第31章 フィルム エピローグ 訳者あとがき