バルセロナの宮廷にて
バルセロナの宮廷にて [――ユダヤ教とキリスト教の論争] ハイアム・マコービイ 〔著〕 立花希一 〔訳〕 村松英子(女優・随筆家)推薦 この戯曲が英米で上演されて好評だったのは頷けます。文化の高さを誇ったバルセロナでの、中世の宗教論争を「土台」にした人間ドラマ。興味深く、風刺やユーモアに満ちた洒落た文化論でもあります。 バルセロナ論争とは―― 1263年、アラゴン王国バルセロナにて、キリスト教とユダヤ教の宗教論争が行なわれた。国王ハイメ1世が「言論の自由」を保証して、高名なユダヤ教ラビと改宗キリスト教徒とが、メシアと信仰をめぐって論戦を交える。その結果は? 中世キリスト教の雰囲気とユダヤ人の運命がよく描かれている戯曲は、ユダヤ系英国人による傑作。