聖書の宗教とイスラエル
聖書の宗教とイスラエル 手島郁郎 〔著〕 『恋ひ死なむ』(毛利恒之著)『キリストの火に』(財津正彌著)で紹介された、殉愛のキリスト者の画期的著述。 独立伝道者、手島郁郎はイエス・キリストとその使徒たちの生き伝えた原始福音に帰ることを提唱し、1960年代のキリスト教界に大きな反響を呼んだ。著者の信仰の特長は、旧約聖書と聖地イスラエルの重視であり、イスラエルを愛し交流したことである。 ユダヤ宗教哲学者のマルチン・ブーバーやアブラハム・ヘシェル、キリスト教神学者オットー・ピーパーらは、著者の信仰と思想を高く評価している。 なぜ聖書的観点からイスラエルが大事なのか――元もと聖書の宗教としてキリスト教とユダヤ教は共存し合って、アブラハムの祝福の完成という使命を果たすことだと説く。 ――目次―― 序にかえて 異邦人の時みつるまで 第一部 聖書の宗教とイスラエル ●ユダヤ教と原始福音 ――旧約なければ新約なし ●使徒パウロの悲願 ――ロマ書一一章に見るパウロの苦悩と確信 ●アブラハムの祝福の完成 ――伊豆聖会(一九七〇年)における開会の辞 ●地上に具現する聖史 ――新シオン主義について 第二部 巡礼紀行より ●聖地を旅して 最初の巡礼紀行(一九六一年) ──空虚な墓所に泣く ●心の旅路 ――シュタイナー夫人を訪ねて(一九六五年) ●シオンに帰れ! ――第六次聖地巡礼(一九七一年)の帰国報告より ●劇的な旅路を続けて ――第七次シオン巡礼団と共に(一九七一年) 第三部 エルサレムの回復――詩篇講話より ●神われらと共に――詩篇四六篇講義より抜粋 ●勝利するエホバ――詩篇四八篇講義より抜粋 ●永遠のシオン――詩篇八七篇講義 【付録】親イスラエル政策を捨てるな 【解題】手島先生とイスラエル(神藤燿) 編者あとがき 著者とイスラエル略年譜