反乱 下
反乱 下 メナヘム・ベギン 〔著〕 滝川義人 〔訳〕 イルグン(ユダヤ地下抵抗軍)の総指揮官ベギンの血と涙の告白記。2000年ぶりに戦うユダヤ人の出現! 英国支配の神話に挑戦し、勝利する。 ベギンは、大英帝国の威信を揺るがす男として巨額の賞金付きで指名手配されていた。しかし、意表を突いた作戦を次々に遂行し、遂に英国撤収に追い込んだ。彼はテロリストと呼ばれていたが、軍隊対軍隊の戦いであることを実証。 本書は、厳しい国際政治社会の環境に合って生き抜き、目的を貫徹するユダヤ人のサバイバル精神をよく物語っている。 地下の軍隊イルグンは、徹底的に英情報機関のウラをかいた。英軍司令本部のあるホテルを爆破し、厳重に警戒された英軍事基地から白昼堂々と武器を調達した。同志が鞭打たれると、英将校を捕まえて鞭打ちし、死刑を宣告された仲間を救うために難攻不落のアッコー刑務所を襲った。 祖国のために身を挺して戦うイルグンは、国連パレスチナ特別委員会のメンバーにも共鳴者を得た。この地下軍の実力の前に、英委任統治政府と占領軍は、パレスチナから撤収し、ついに1900年間のユダヤ民族の夢、イスラエル国の独立が実現した。当事者ならではの真実を伝える。 ――目次―― 地図 登場人物 14 わが道を行く 15 キング・デービッド・ホテル事件 16 屈辱の鞭打ち刑 17 絞首台の試練 18 ドブ・グルーナー事件 19 勇者の選択 20 悲劇的最後をとげた同志 21 第二のバスティーユ陥落せり 22 地下での会見 23 暗闇の会見 24 勝利は近い 25 歴史の岐路 26 新たなる脅威 27 自由の精神 28 作戦協定 29 ヤッフォ攻略戦 30 夜明け 31 無名戦士の記憶、とこしえにあれ あとがき 解説 イスラエル建国略年史 索引