キブツ その素顔
キブツ その素顔 アミア・リブリッヒ 〔著〕 樋口範子 〔訳〕 谷川俊太郎 推薦 「この本は私を励ます。理想によってよりも厳しいその現実によって。」 ヘブライ大学心理学者のフィールドワークの傑作。 ■キブツとはイスラエルの共同農村である。20世紀の初頭ユダヤ人が祖国再建を夢見て パレスチナの荒野を開拓しはじめた頃、青年たちは社会主義の理想を持ってキブツを作った。 ユートピアの実践として世界中に知られている。 ■本書は、キブツは創設期から現代の世代まで40人の本音の声を収録。自分を美化せずに、 率直に、苦闘と悩み、理想と現実、人間の強さと弱さ、劇的な過去と未来を語る。 ――目次―― ごあいさつ キブツとは? まえがき 一部 初期のキブツ 1章 創設期の人々 2章 離散から定着へ 3章 防衛の任務を担う 4章 ある家族の物語 二部 分裂期 調査のいきさつ 5章 マコムに移って来た人々 6章 マコムから分離した人々 7章 マコムの言い分 三部 五十年たったキブツで 8章 キブツを運営する人々 9章 思わぬ縁でマコムに入った人々 10章 大家族ではないけれど 11章 医療と福祉について 12章 個性的な人々 13章 キブツを出て行った人々 14章 若い世代 四部 ユートピアの行方 15章 キブツの未来を想う 訳者のひとこと 用語解説