イスラエル ――民族復活の歴史
イスラエル ―民族復活の歴史 ダニエル・ゴーディス 〔著〕 神藤誉武 〔訳〕 2018年に建国70周年を迎えるイスラエル―2000年前に国を滅ぼされ、現在に至るまで人口の増減こそあれ、イスラエルの地をホームランドとして住み続けるも、その多くは離散の運命をたどってきたユダヤ民族。 度重なる迫害にも耐え抜き、近代ではポグロム、ホロコーストという試練を乗り越え、彼らはどのようにイスラエルの地に戻ってきたのか。本書はそのシオニズムの起源と歴史を繙いていく。イスラエル建国という「奇跡」はどのように起きたのか。 また、現在直面している様々な問題はどこから来ているのか。 建国の父テオドール・ヘルツェル、独立を宣言したダヴィッド・ベングリオンをはじめとする様々な人物を通して、 イスラエル国が復活し現在に至った歴史を分かりやすく紹介する、イスラエル近代史の決定版! 佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)推薦 21世紀に日本国家と日本人が生き残るためにもイスラエルの歴史をひもとくべきと思う。 中東情勢や国際政治に関心を持つ人だけでなく、日本の現状を憂え、未来への展望を切り開きたいと考えているすべての人に本書を薦める。 ―― 目次 ―― 序 人類のある壮大な物語 第1章 文学と政治 ――郷土を求めるユダヤ民族 第2章 生まれ故郷のどこかに 第3章 シオニズムは、イデオロギーではなく対話である ――二十世紀初頭におけるシオニストの分派 第4章 夢の実現にかすかな光 第5章 バルフォア宣言 ――イギリスがユダヤ国家を承認する 第6章 どこにも行き場がない 第7章 イシューヴはイギリスに抵抗し、アラブ人は分割案と戦う 第8章 独 立 ――国家が生まれる 第9章 夢から現実へ 第10章 イスラエルが国際舞台に登場 第11章 ホロコーストと向き合う 第12章 六日間の戦争が国家に決定的な影響を及ぼす 第13章 占領という重荷 第14章 ヨム・キプール戦争 ――「通念」の崩壊 第15章 革命の中の革命 ――イスラエル政治右派の興隆と復讐 第16章 シオニストを手本に ――パレスチナ民族主義の勃興 第17章 滞る和平プロセス 第18章 ユダヤ国家におけるユダヤ文芸復興 結び バルフォア宣言から一世紀 ――「ユダヤ民族のための民族郷土」 <巻末付録> ・人物解説 ・用語解説 ・イスラエル国独立宣言 ・イスラエルの歴代大統領と首相 ・イスラエルの政党と権力バランスの変動 ・ユダヤ民族 ・イスラエル年表 巻末注 索引 訳者解説「諸国民の希望の光」