言葉で癒す人になる ―― ユダヤの知恵に学ぶ 言葉の賢い使い方

SBK-161 [ISBN978-4-89586-164-9]
1,980円(税180円)

DETAIL


言葉で癒す人になる ―― ユダヤの知恵に学ぶ 言葉の賢い使い方
ジョーゼフ・テルシュキン 〔著〕 松宮克昌 〔訳〕


善意の言葉が人を傷つける!?

古のユダヤの教えは、言葉を弓矢に例えている。
「なぜ刀など他の武器ではないのか」とあるラビが問う。「それは、ある男が友人を殺そうと鞘から刀を抜いたとしても、友人が彼に弁明して慈悲を乞うなら、男は怒りを静めて刀を鞘に収めるかもしれない。しかしひとたび放たれた矢は、元には戻らないからである」

あなたが善意で言った言葉に傷つく人もいる。真に相手を癒す言葉とはどのようなものなのか。ラビで作家の著者が、ユダヤの知恵の宝庫である聖書やタルムードなどから示唆に富んだ物語を紹介。現代の豊富な事例と共に、友人関係、家族、職場での話し方、怒りをコントロールする方法、癒しの言葉の本質を論じる。

―― 目次 ――

日本語版への推薦の言葉 ラビ・アブラハム・クーパー

第一部 傷つける言葉の威力

序章 二十四時間テスト
1章 傷つける言葉の威力についての認識不足

第二部 他人についての話し方

2章 うわさ話が引き起こす取り返しのつかない傷
3章 うわさ話の魅力
4章 他人に関する侮辱的または有害な情報を暴露するのは適切か
5章 プライバシーと公人

第三部 人に対する話し方

6章 怒りのコントロール
7章 公正に議論すること
8章 非難の仕方、非難の受け容れ方
9章 子供に対する接し方
10章 人前で侮辱することの代償
11章 嘘をつくのは悪いことか?
12章 思っていることすべてを口にすべきではない

第四部 癒しの言葉の持つ力

13章 癒しの言葉を理解するために最も大事な唯一のこと

第五部 あなたの生活に活かす方法

14章 倫理的な話し方を日常生活に取り入れるには
15章 「有害なことを口にしない日」への取り組み

謝辞(改訂版)
謝辞(初版)
巻末付録「有害なことを口にしない日」決議文
巻末注
訳者あとがき

〔著者紹介〕
ジョーゼフ・テルシュキン(Joseph Telushkin)
1948年生まれ、正統派ラビ、作家、講演家。イェシバー大学、コロンビア大学卒。
全米で最も影響力のある50人のラビの1人に選ばれた。全米ユダヤ学習・指導センター元所長、
ユダヤ書協議会理事、テルアビブの「世界ユダヤ・ミュージアム」設立の諮問学識委員。
国連の難民高等弁務官事務所で講演者として招聘されたり、活動は多岐に渡る。
著書
『現代人のためのユダヤ教入門』(共著、ミルトス)
『ユダヤ人はなぜ迫害されたか』(共著、ミルトス)

〔訳者紹介〕
松宮克昌(まつみや かつよし)
上智大学文学部卒(心理学専攻)。卒業後、主に外資系企業で2002年までマーケティング業務に従事。
退職後、翻訳に専従し今日に至る。
翻訳書
『現代人のためのユダヤ教入門』(ミルトス)
『ユダヤ人はなぜ迫害されたか』(ミルトス)
『ユダヤ人の生き方』(創元社)
『私の生きた証はどこにあるのか』(岩波書店)
『キリスト教とホロコースト』(柏書房)
『聴くということ』(共訳、第三文明社)
『ヒトラーの科学者たち』(作品社)など。

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